痛み、そして悲しみが全てだ

死にたい。

もう疲れた、もういやだ。

 

死にたいなんてこと、普通の人なら思わないのか?それを知ってはじめて自分が異常なんだと思った。死にたいなんて感情が湧いてこない人間なんてあたりまえに存在してて、死にたい感情を理解できない人間なんて沢山いるのかと驚いたことがある。

 

生きてたら、なんとかなる。死ぬこと以外かすり傷。

一度病気で死にかけた友人が、そう言った。一度死にかけたから、そう思うようになったって、よく聞く言葉をかけてくれた。

うん。

確かに、君はそうだよね。

死にたくもないのに、死にかけたんだから。

必死に頑張っていたことが全部台無しになって、本当に、辛かっただろうね。

 

でも、私は?

私は、どうなんだろう。

自分で自分のことを傷つけて、本気で死んでやろうと思ってもなんか、なんとか周りの人に助けられて、

大好きな友達や恋人がなぜか私を助けてくれて。それがどうしてなのかはわかんないままで。幸せで、一緒にいる時間はとても大切で、楽しくて、とてもありがたいことなのに。

どうして私は、まだ死にたいのか?

また自分を傷つけようとするのか?

 

頭が痛い。胃が痛い。熱が続く。涙が出る。 

会社には行けなくなって、医者にはうつ病だと言われて、優しい会社の上司でさえ、私を気遣いながら突き放した。

こんなにもしんどいのに体は生きようとしているのか?助けてほしいなんて言ってしまう。

 

大人は、当たり前のことしか言わなかった。

なにがしんどい?なにが苦しい?どうすれば楽になる?幸せになる?

そんなこと聞かれてもわからない。

うつだから、病気なんだからってそんな風に私を見ないで欲しい。

 

死にたいなんて思ってない人間が、私にかける言葉なんて私には理解できない。薄っぺらい。経験したものにしか絶対わからない。

 

先のことなんて、考えてねえよ。

そこまで生きる気なんてねえよ。なんなら私の中で、今はもう死んでるはずだったんだ。現実に執着なんて1ミリもしてない。

私なんかもうとっくに壊れてる。もっと早く、あの時、死んでおけば良かったんだ。

こんなの治るもんじゃねえよ。

治す気なんてねえよ。

…うるさいな。

 

痛み、そして悲しみが全てだ。